春~秋自然体験学習のご案内 (小中学校団体向け)

主旨
『大雪山国立公園の豊かな環境のもと、自然体験活動を通して自然の中での楽しみや素晴らしさ、厳しさ・もろさなどを感じ、仲間と共にそれらを分かち合うことで、自然に近づくきっかけとして欲しい』

体験メニュー
体験メニューは以下の7つのメニューがございます。

・釣り
・くんせい作り
・アウトドアクッキング
・自然観察
・カントリーリース作り
・バードコール作り
・リバーハイク

【※全活動とも基本的に3時間プログラムとなります】

参加費
全メニューともに児童・生徒一人につき¥1,700
引率教諭の方は無料となります。

服装
ジャージ上下が望ましい、また、上下別の雨具は必携。

メニュー詳細

1.釣り:【定員30名 雨天時決行 要班分け】

場所 糠平文化ホール及び糠平湖周辺
内容
糠平にある養魚池にてヤマベ(ヤマメ)・ニジマスを釣 ります。糸の結び方など、仕掛けの作り方からはじめ、 釣った後は魚をおろす(お腹をさばく)ことにも挑戦し ます。お腹をさばいた魚は保冷して持ち帰ります。
※持ち物・・帽子、タオル、上下別の雨具、長靴(持参可能なら)

2.くんせい作り:【定員30名 雨天時決行 要班分け】

場所 糠平キャンプ場又は文化ホール周辺
内容
段ボールで燻煙器(スモーカー)を自作し、その燻煙器 を用いて、ニジマスやヤマベなどのサケ科の魚を燻製に します。魚は自分達でお腹をさばいて下味をつけ、1人 1匹ずつオリジナルの燻製を作ります。また、班ごとに 燻製にしてみたいものを用意して作ってみることも、お 勧めいたします。
例:チーズ(とろけるチーズは不可)・ソーセージ・ちくわ・かまぼこなど
※持ち物・・帽子、タオル、軍手、上下別の雨具

3.アウトドアクッキング :【定員30名 小雨時決行 要班分け】

場所 糠平キャンプ場
内容
焚き火を使った野外料理です。アウトドア愛好家の間 でブームになりつつあるダッチオーブン(鋳物の鉄鍋)を使い、北海道の食の素材を味わいます。メニューは「十勝野菜と鶏肉の蒸し焼き」となります。
※持ち物・・帽子、タオル、軍手(ゴム付きは溶けてやけどしやすいので不可)、上下別の雨具
※大雨の時は、自然観察の室内テーマ学習+自然館見学に変更。
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4.自然観察:【定員30名 雨天時決行 要班分け】

場所 糠平小鳥の森散策路
内容
東大雪の豊かな森の中を自然案内人と共に散策して、 自然の素晴らしさや、不思議さを実感します。
参加者の人数に応じて、クイズハイク形式やネイチャー ゲーム形式、ガイドハイク形式などいろいろな手法にて 行います。希望があれば、テーマ学習的観察会も行います。(例えばオショロコマやエゾシカなどにテーマをしぼった観察会も行えます。)
※持ち物・・帽子、タオル、軍手、筆記用具、上下別の雨具、汚れても良い歩きやすい靴
※雨天時は自然館見学を一部時間に取り入れます。

5.カントリーリース作り:【定員35名、女子向き】

場所 糠平温泉文化ホール
内容
今やクリスマスには欠かせないものになりましたが、季節にこだわらず、いろいろな草花などの山野の恵みを用い、自分だけのオリジナルリースを作ります。
※持ち物・・特になし、松ヤニがつくおそれがあるので多少汚れても良い服装がよい。

6.バードコール作り :【定員35名 雨天時屋外中止 要班分け】

場所 糠平温泉文化ホール及び周辺の森
内容
鳥との会話を楽しむための道具を作って、実際に森に出かけてみましょう。流木や雑木を材料にして作るネイチャークラフトの一つです。鳥の生態についてのレクチャーも行います。
※持ち物・・軍手
※雨天時は、バードコール作りを終えた後はひがし大雪自然館見学。

※雨天時:室内でテーマ別学習+ひがし大雪自然館見学
1.オショロコマを知る
国内では北海道だけに暮らす魚「オショロコマ」。イワナの一種で、自然の豊かな北海道を代表する魚です。オショロコマの生息環境や、何を食べているかを解剖(1人1匹)をして調べます。
※持ち物・・筆記用具、タオル

2.エゾシカを知る
北海道で身近な動物の一つがエゾシカです。エゾシカを知ることは、北海道の開拓から今に至るまで、人と自然がどう付き合ってきたのか、そしてこれからどう付き合ってゆくべきかを考えることになります。ゲームなどを通して生態など理解してもらえればと考えています。
※持ちソ物・・筆記用具

7.リバーハイク :【定員30名程度 雨天時屋外中止 要班分け】

場所 糠平温泉文化ホール及び周辺の川
内容
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自然体験学習をより有意義にするために事前学習のポイント

・釣り
魚を釣ることの楽しさや、生き物に触れると言う体験が釣りの醍醐味ではありますが、当センターの狙いとしては釣り本体の前後に重きを置いています。
釣りの仕掛けを自分で作ってみると言うこと、釣った魚を食べるために自分で処理をすることです。事前学習においても上記を踏まワえて次の3点に注目してみてはどうでしょうか?
・ニジマス、ヤマメと言う今回の対象魚について
・ 様々な釣りの種類や仕掛けの結び方について
・ 魚のさばき方について

・くんせい作り
食品を煙でいぶすと言う調理方法の体験です。煙をかけなくても食べられる食材に煙をかけることの意味を考えましょう。また、食材としてこちらで用意する魚の処理(おなかをさばく)も体験します。
・ なぜ食べ物に煙をかけるのか?その意義と効用について
・ 魚のさばき方にノついて
・ くんせいに向いている食品について調べる
・ 煙を出す木材(チップ)について調べる

・アウトドアクッキング 
基本的な焚き火のおこし方を学びます。また野外料理に使える熱源について学んだり、ダッチオーブンという調理器具を使うのでそれについて調べるのもいいでしょう。食材である十勝野菜についての理解も重要です。
・ 上手な焚き火のおこし方について
・ 野外料理の熱源(炭や炭の作り方など)について
・ ダッチオーブンという鉄の鍋の歴史や構造上の優れた点について
・ 十勝特産の野菜について

・自然観察
参加人数に応じて様々な手法で自然観察を楽しみます。どの場合においても活動を行う場は「大雪山国立公園」の中です、そこに暮らす生き物についての学習を進めていきましょう。
・ 大雪山国立公園でやっていいこといけないこと
・ 大雪山に暮らす動物について
         鳥について 
         虫について

・カントリーリース作り
そもそもリースってなんだろう?それについて調べることが良い事前学習になるのではないでしょうか?
・ リースとは何か?その歴史や種類について調べる
・ リースに良く使われる自然素材について調べよう
・ リースの作り方やその種類について調べてみよう

・バードコール作り
鳥は繁殖時期(初夏)にオス鳥たちがにぎやかにさえずります。そんなオス鳥たちのさえずりには雌に対する求愛の意味と縄張りに入り込もうとするほかのオス鳥に対する威嚇の意味があります。そんな鳥のさえずりの時期の生態を利用して鳥の声に似た音が出る「バードコール」を通して鳥との会話を楽しみながらさえずりを理解するための体験です。
・ 鳥の「さえずり」とは何かを調べる
・ バードコールとは何か調べる
・ 渡り鳥について調べる
(夏になると北海道に渡ってくる鳥について調べる)

*その他注意事項

・班分けが必要なメニューはだいたい一班につき4~6名で調整してください。
 班分けは遅くとも活動日の1週間 前までに決定し、ご連絡いただければ幸いです。
・ハチのでる季節と重なる場合、事前に活動エリア内でのハチの巣の有無は調査を致します。
 ただし、事前にできるだけハチに対する正しい知識のレクチャーを学校でも行うことを勧めます。
 【さわがず・たたかず・とまられてもじっとする】
・虫除けスプレーは必要に応じて各自ご用意ください、但し顔に直接かけるのは有毒であるためご注意ください。
・活動場所は国立公園内です。ゴミなど絶対出さないようご協力ください。

※詳細につきましては、ご相談ください。